金銭消費貸借契約にもとづくお金の借り入れについて、借入金の分割返済を行う際に、最後の返済期限に多額の残額を一括して返済する方式のことをいいます。

たとえば、300万円を借りて60回（5年）で返済する場合、1回～59回までは毎月1万円を返済し、60回目に残りの241万円を返済するようなイメージです。

事業融資の場合は、初めからこのような返済方式を採用することがあります。
しかし、一般的には、毎月の返済がその途中で困難となり、銀行や貸金業者などと交渉して返済条件を変更する（リスケジュールする）場合に使われます。

約定通りの返済が困難になった分を後ろに延ばしていますから、一見すると当面の間は返済が楽になるように思われます。
しかし、返済を後ろに延ばした分のツケとして、最後に高額な残金の返済が残っていますので、経済状況が改善されない限り、一括返済できないことが多いのが実情です。

なお、テールヘビーという名前は、このような返済方式が、テール（尻尾）がヘビー（重たい）ことの比喩的な表現に由来しています。