一括返済[いっかつへんさい]とは?
債務者が、借金について約定通りの金額を毎月分割して返済するのではなく、残債務をまとめて返済して借金の総額を減らしたり、借金を全額返済して完済してしまうことをいいます。
この場合、期限の利益は自ら放棄することになります。
消費者金融や銀行、クレジットカード会社などの信販会社からの借金には利息が付きます。そして、利息は元金(元本)の金額により計算されます。
そのため、残債務をまとめて返済すれば、本来ならば完済まで数か月または数年間払い続けなければならなかった利息をカットできますので、債務者にとって有利になります。
ただし、返済の原資が債務者本人の資産ではなく、おまとめローンなどのサービスを利用した場合、借り入れ先の利率次第では、返済相手が一つにまとまっただけで、以前と変わらず多額の利息を払い続けるという結果にもなり得ます。
そのため、弁護士に任意整理という債務整理の手続きを依頼した方が、原則、将来利息を免除するよう金融機関と交渉を行いますので、元金が確実に減っていくというメリットがあります。