固定資産評価証明書[こていしさんひょうかしょうめいしょ]とは?
市区町村役場が発行する土地や建物の不動産などの固定資産の金額を証明する公的書類のことです。
固定資産課税台帳に登録されている不動産の物件の価値(固定資産評価額)を証明してくれます。
固定資産評価証明書は、不動産を所有している個人や個人事業主の方などが自己破産や個人再生(民事再生)の手続きをする場合に、裁判所からその提出を求められます。
この証明書には、不動産の固定資産の評価額が記載されているため、裁判所への提出以外にも、不動産の登記申請時の登録免許税の算定や相続税・贈与税の申告などにも利用されます。
なお、固定資産評価証明書と似たような書類に名寄帳(なよせちょう)という証明書があります。
固定資産評価証明書が一筆一棟ごとに発行されているのに対して、名寄帳はある特定の人物が所有している不動産の一覧の所在地と課税価格が表記されています。
固定資産課税台帳が所有者別にまとめられていますので、遺産相続において故人が不動産を数多く所有していた場合、名寄帳が必要になる場合があります。