借金返済・債務整理に関する用語集

つなぎ融資[つなぎゆうし]とは?

つなぎ融資とは、一定の期間だけ受ける融資のことで、2つの種類があります。

(1)会社の運転資金のため

1つは会社が一時的な運転資金を目的に銀行や日本政策金融公庫から借り入れをすることです。
売掛金の入金が遅れて資金繰りが厳しい時に運転資金を確保するためや、新型コロナウイルス、地震など防ぎようがない自然災害の際に利用することが多いです。

たとえば、会社の経営状態の悪化を食い止めるために一時的に融資を受け、資金繰りを安定させる役割があります。
つなぎ融資は通常の銀行融資とは異なり、一定期間の緊急処置として用いられます。そのため、ほかの融資に比べて期間が短いのが特徴で、最長1年程度です。

会社にとってのつなぎ融資のメリットは、一時的な資金繰りの悪化を抑え、倒産のリスクを回避できるという点です。
一般的な銀行融資の場合は、実行されるまでに2週間から1か月はかかりますが、つなぎ融資は対応が早く、遅くても1週間ほどで即日融資可能となるケースもあります。

即日融資されたり、申込が簡略化されていたりと、手早く融資を受けられる一方で、金利が高いというデメリットがあります。
銀行や日本政策金融公庫などは金利1%~3%ですが、消費者金融やクレジットカード会社では金利が3%~18%と高くなりますので、事前に確認しておくことが大切です。

つなぎ融資は、金利が高くても短期間で返済できる目途がたっていれば、会社がダメージを受けることは少なく、うまく利用することができれば、資金繰り悪化からの脱却につながるでしょう。

しかしその一方で、つなぎ融資は会社にとって当座の運転資金を確保できると同時に、借金であることを忘れてはいけません。
そのため融資を受けても経営改善の見通しが立たない限り、逆に債務超過に陥り、いつの間にか自転車操業のような状況になっていることもあります。

手遅れになる前に、経営の見通しや債務整理について弁護士に一度相談しておくこともおすすめします。

(2)住宅ローン実行前のつなぎとして

つなぎ融資の活用として2つ目の意味は、注文住宅などを建築する際に、建物が完成して住宅ローンの融資(本融資)が実行されるまでの間、必要な資金を一時的に借りることです。

住宅ローンは出来上がった建物を担保にして組むローンのため、建物が完成する前には利用することができません。
分譲住宅や建売住宅を購入する際は、すぐに住宅ローンを利用することができるため問題ないのですが、注文住宅の場合は家が完成するまで、住宅ローンを利用することができません。

この点、土地を購入して家を建てる場合、土地の購入代金や住宅メーカーへの着工金などは、家が完成する前に支払いを済ませておくことが一般的です。
それらの必要な費用を自己資金で賄えない時、担保するものがなくても一時的な立替のために利用可能なローンをつなぎ融資といいます。

自己資金が少なくても注文住宅を購入するために、手軽に融資を受けられるというメリットは大きいですが、住宅ローンより金利が高く、融資を組む際に保険料などの諸費用が必要になる、また、住宅ローン控除を受けられないというデメリットもあるので注意しましょう。

住宅を購入する際のつなぎ融資の返済には、住宅ローンが実行されるときに利息と元金を一括で精算する方法と、つなぎ融資が実行されている間は利息分のみを月々返済し、住宅ローンが実行されたらつなぎ融資の元金を一括で精算する方法があります。
計画的に借金の返済を行なっていきましょう。


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