どのような人が任意整理に向いていますか?
パートタイムやアルバイト、学生や専業主婦でも、任意整理は可能です。職種に制限はありません。継続的な収入がある、または、継続して金銭的な援助を受けられる状態にあれば任意整理は可能です。
債務整理の手続きの1つである任意整理は、自己破産や個人再生(民事再生)とは異なり、借金の返済義務が無くなるわけではありません。
また、任意整理を行うと、原則的に金融機関からの借り入れが出来なくなったり、難しくなりますので、返済していくためには、原資となる収入または援助が必要です。
毎月の返済に充てられる原資は、手取りの収入金額から家賃を引いた残りの3分の1が、余裕をもって返済を継続できる目安となります。
そして、借金総額を3年間~5年間で完済できるかが任意整理の基準となります。
まずは、毎月の手取り収入から家賃を引いた残りの3分の1の金額を計算してみてください。次に、その金額に3年分の返済にあたる36をかけてみてください。計算した金額が、現在の借金総額を上回るようであれば、任意整理を行うことが出来る目安となります。
たとえば、
【手取り30万、毎月家賃12万の場合】
・毎月の返済原資の目安
(30万円-12万)×1/3=6万円。6万(円)✕36(回)=216万円
・借金の総額が
216万円未満 → 少しゆとりをもった任意整理が可能
216万円以上 → 任意整理の途中で返済が滞る可能性あり