借金返済・債務整理に関する用語集

ブラックリスト[ぶらっくりすと]とは?

実は、ブラックリストという名前のリストや名簿は存在していません。
信用情報のうち、延滞情報や事故情報などのネガティブな情報が登録されることが、俗に「ブラックリストに載る」という呼び方をされているに過ぎません。

新しいクレジットカードを作成したり、消費者金融やクレジットカード会社、銀行などからキャッシングを利用したり、ショッピングクレジットを組んだ場合には、その情報が信用情報として登録されます。
そして、一般的に、信用情報には次の情報が登録されています。

  • 住所、氏名、生年月日、電話番号、勤務先などの個人情報
  • 利用した金融機関名、契約日や利用形態(クレジット、ローン、キャッシング、リース)などの取引情報
  • 借入残高や最終入金日、毎月の返済状況、延滞情報、代位弁済などの情報
  • 任意整理、自己破産、民事再生、特定調停といった債務整理に関する情報

この点、返済が2か月以上延滞すると延滞情報が、債務整理(任意整理、自己破産、個人再生など)を行った場合は事故情報が登録されます。

これらのような、信用力を悪化させる情報が登録されたことにより、各金融機関の与信審査が通らなくなったり、今持っているクレジットカードが使えなくなること、「ブラックリストに載った」と比喩的に表現されるのです。

信用情報に、延滞情報や事故情報に登録された状態では、次のような不利益が生じる可能性があります。

  • 消費者金融への新たな借り入れができなくなる
  • 新たにクレジットカードを作れなくなる
  • 所持しているクレジットカードが使えなくなる
  • 高額な買い物のローンが組めなくなる

ただし、信用情報をどの程度重視するかは各金融機関によって判断が異なります。
信用情報には借入残高が登録されていますので、多重債務の状態で新たな借り入れをしようとすると、総量規制との関係で審査に落ちてしまうことも十分に考えられます。
また、返済がたびたび遅れている方は、債務整理を行わなくとも、その返済状況により、新しいカードが作れないことも少なくありません。

なお、信用情報機関にもよりますが、事故情報が登録されている期間の平均は下記の通りです。

支払遅滞(2か月以上の遅滞)5年間
任意整理・特定調停(和解成立後)5年間
個人再生(再生計画認可後)5~10年間
自己破産(免責確定後)5~10年間

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