借金返済・債務整理に関する用語集

一本化[いっぽんか]とは?

消費者金融やクレジットカード会社、信販会社・銀行など複数の金融機関から借金のある多重債務者が、銀行や消費者金融などが提供している「おまとめローン」などのサービスを利用して新たな借り入れを行い、他の金融機関の借金を完済し、借入をその金融機関一社にまとめることをいいます。

通常の消費者金融のカードローンやキャッシングと比べて、利息が低くなることが多いです。
また、返済先を一つにまとめることにより、返済日を忘れてしまったり、何度もATMに行く手間が省けたりすることから、人気のある金融機関のサービスです。

しかし、一本化のための借り入れ金額は高額になりますので、毎月の支払回数や支払総額は多くなり、当然、それに対する利息の負担も小さくはありません。

この点、借金を一本化する前に、消費者金融やクレジットカード会社との間でグレーゾーン金利による取引(貸し借り)を行っていた場合、任意整理という債務整理の手続きを行うと、利息制限法の上限金利までの引き直し計算をすることにより、借金が減額されたり、過払い金が戻ってきたりする可能性があります。

この場合は、そもそも、おまとめローンによる借り入れによって、新たな借金を作らなくてもよいことになります。

また、任意整理では、原則的に借金の元本(元金)のみを長期分割払いで返済すればよく、将来発生する金利(将来利息)を返済する必要もありません。

そのため、金融庁は各金融機関に対して、おまとめローンの利用を安易に提供しないように注意指導を行っています。
このような事情から、弁護士としては、借金の一本化よりも任意整理による借金問題の解決をお勧めしています。


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