通常の闇金（ヤミ金）のように、暴力的な取り立てを行わず、返済に困った債務者には、返済期間を猶予するなどの温和な態度を取り、なるべくトラブルを起こさないように貸付けを行う闇金業者のことです。

女性スタッフが電話に出たり、サラリーマンのようにスーツを着た男性スタッフがいるなど、従来の闇金のイメージを覆すような優しい対応に、借り手が被害を意識しづらいという問題点があります。

ソフト闇金は、2006年の貸金業法改正により総量規制が導入されるようになって以来、総量規制の上限まで借金している人や、正規の貸金業者（消費者金融なクレジットカード会社など）から借金できない主婦やパートアルバイトなどをターゲットに急増しました。

しかし、ソフト闇金であっても、貸付けの利息は、通常の闇金と同様に、利息制限法および出資法をはるかに超える違法な高金利となっており、闇金であることに何ら変わりありません。

暴力的な取り立てや脅迫的な言動をされない代わりに、別のソフト闇金から借り入れをさせられたり、銀行口座の売却や携帯電話の名義購入などの違法行為を持ち掛けられたりする場合もあります。

「ソフト闇金」という言葉は、闇金が自分たちで使いだした言葉であり、インターネット上でもさかんに広告を出しています。
「ブラックでもOK」「審査なし」「即日融資」などの甘い言葉に惑わされてはいけません。

借金返済に行き詰ってしまった場合はもちろん、万が一、ソフト闇金から借り入れをしてしまった場合も、ぜひ一度、弁護士にご相談ください。