ヤミ金から借り入れた借金の返済が終わりません
ヤミ金(闇金)は、正規の貸金業者からの借り入れのように利率が分かるような書面は発行せず、原則、携帯電話のみでやり取りを行います。
そのため、正確な利率を把握すること自体が困難なのですが、トイチ業者(10日で1割)とかトサン業者(10日で3割)とよばれる通り、超法外な利息を設定しています。
10日で1割の利息ということは、月利で計算すると30%、年利で計算すると365%になります。正規の貸金業者では、10万円を借りた場合の最高金利は年利で18%です。
いかにヤミ金が異常な高金利でお金を貸し付けているかお分かりいただけたでしょうか。これではいくら完済したくても完済できません。
むしろ、ヤミ金の目的は、ヤミ金からしかお金を借りられなくなった人をターゲットに、本当に返済ができなくなるまで利息を支払わせ続け、半永久的に金銭を巻き上げることにあります。
何かと理由をつけて完済させず、「ジャンプ」と呼ばれる手口で返済期日を後日に繰り延べさせ、利息だけを雪だるま式に増やそうとしたりします。
しかし、法律上も最高裁判例でも、ヤミ金のような違法金利での貸付はそれ自体無効です。そのため、元本(借りたお金)を含めた返済義務は一切ありません。
ヤミ金は、ひとたび返済が遅れると、本人への脅迫的な督促・取り立てばかりでなく、家族や親戚、勤務先にまで取り立てに押しかけてきます。
被害が悪化する前に、ヤミ金からお金を借りてしまった人は、弁護士や警察に相談するようにしてください。